« 【フィクション】川崎J1優勝(2) | トップページ | 主審に壊された試合 »

2006/11/11

【フィクション】川崎J1優勝(3)

後半開始。

勝ちを求めて開始から攻勢をかける川崎。ケンゴのスルーパスにジュニーニョが走り込むが7人で守りを固めるC大阪はあっという間に2人3人と取り囲む。奪ったボールを前線の森島、西沢、大久保めがけて大きく蹴りだすが、川崎の誇る長身3バックがこれをことごとくはじき返す。3トップ気味のC大阪に対応するために、ダブルボランチのうちの一枚と右の井川が素早く戻り、C大阪の攻撃陣に仕事をさせない。吉原もボールにさわる機会は少ないが(いいことだ)、大きな声でコーチングをし、キャプテン宏樹、リベロの周平とともにディフェンス陣を統率する。

箕輪のはじき返したボールを拾った谷口が左の森に展開、森が左サイドを高速ドリブルと絶妙のフェイントで駆け上がる。C大阪ゴール前、ニアサイドにジュニーニョ、中央に我那覇が詰める。C大阪のディフェンスはこの二人に対応するためにゴール前に集中する。森の上げたクロスは大きくファーサイドへ、走り込んだマギヌンが胸トラップから鋭いシュートを撃つが、GKの好守に弾かれてCKに。CKのキッカーはケンゴ。意表をついたショートコーナーから、マギヌンが中央へグラウンダーのクロス。ここに飛び込んできたのが、宏樹。ペナルティエリア付近からの強烈なミドルシュートがゴールネットに突き刺さる!!! 相手ゴール近くでのセットプレー時にはカウンター攻撃に備えて戻っていることが多い宏樹、今シーズン全試合フル出場しながらここまで無得点、守備専門と思われていた宏樹の意表を突くシュートで川崎が待望の先制点を上げる。

TV録画で確認すると、ケンゴがCKを蹴る前に宏樹がするすると走り出し、マギヌンにボールが渡った時点ではハーフラインを過ぎたあたりを全力で駆け上がり、そのまま左足でダイレクトシュート。試合後、ケンゴは「あのCKは練習ではなんどかやっていたのですが、ゲームでは初めてです。ボールを置いた時に宏樹さんと目が合いました。マギヌンに目配せしてショートコーナーを出しました。あの1点が大きかったです。」 宏樹は「いつもセットプレイでは攻撃参加していなかったので、だれも僕を注意していなかったですね(笑)。決まったのはケンゴとマギヌンがいいボールを出してくれたから。」

このままでは終われないC大阪。7-0-3の布陣から3-4-3へ。守備的な闘い方を一変して前掛かりになって攻め始める。やや防戦的になりかけた川崎を、関塚監督は選手交代で手を打ってくる。右サイドの上下動で疲労の見える井川に替えて、西山を投入。西山を左に、森を右に移した布陣に。サイドからの攻撃をというメッセージを鮮明に打ち出す。我那覇を1トップ気味に、西山、マギヌンがワイドに展開、引いてボールをもらうことの多いジュニーニョが1.5列目という4トップ。C大阪の3バックを蹂躙する構えである。ディフェンス時は森が4バック気味にバランスを取ってC大阪の3トップに対応する。中盤がC大阪の4枚に対して川崎はダブルボランチと森の3枚だけになるが、マギヌンの献身的な動きと西山のフレッシュな走力による前線から守備で中盤でも主導権を渡さない。

関塚監督の切った2枚目はマギヌンから原田への交代。原田をボランチにいれてケンゴがトップ下へ。システムを3-4-1-2に戻す。交代策がさっそく的中する。原田から左サイド西山に展開、西山が切れ味鋭いドリブルでゴールライン近くまで持ち込んでマイナスのクロス。ケンゴがワンタッチで右にはたくと、そこには我那覇。得意の右45度、ガナメゾーンとも呼ばれる絶対の自信を持つ角度からGKのニアサイドにシュートが決まって2-0。両手の人指し指を顔の両側で振りながら喜びを表す我那覇と、後ろから飛びつくケンゴ。沸き返る川崎ゴール裏サポータと静まり返るC大阪サポータ。

残り時間は10分あまり。サッカーで2-0は危ないスコアと言われる。後ろ向きの発想はしたくないが、J2時代にロスタイムに2-0から2-2に追いつかれたこともある。相手はC大阪ではなかったが。

2点目を獲った直後に関塚監督の切った最後の交代は、疲れの見える谷口から飛弾。ケンゴをボランチに戻して飛弾をトップ下へ。守りに入らず攻撃的にいくというメッセージとともに、守備のバランスにも配慮した交代策だ。

2-0は危ないスコアと言ったが、C大阪にはもはや気力も体力も残っていなかった。中盤では原田、ケンゴ、森がC大阪にボールを持たせず、苦し紛れのロングボールも川崎山脈が危なげなくはじき返す。前線の選手は相手ディフェンスをあざ笑うかのようにボールを廻す。コーナーポール付近での時間稼ぎまで出てくる始末(笑)。88分、原田からケンゴ、飛弾、最後はジュニューョにボールが渡ると相手DF二人をルーレットターンでかわしてゴール!!! 3-0。これで勝負あった。

ロスタイムは3分。川崎ゴール裏から勝利を確信したアバンテの歌声が始まる。相手からするとこのアバンテほどいらだつ歌もないだろう(笑)

勝利を確信したアバンテを歌いながらも、埼玉スタジアムの結果が気になる。携帯の速報サイトで確認すると、2-2。闘莉王と播戸がゴールを決めたらしい。

ロスタイム3分もコーナーポール付近での時間潰しなどで終了。3-0で勝利。埼玉スタジアムは、ロスタイム5分のうち2分程度が経過したところで、2-2のままらしい。

スタンドにいた選手たちも全員がピッチに降りてきて、埼玉スタジアムの結果を待つ。携帯の速報サイトをリロードするが、アクセスが集中しているためか更新できない。長居第二にはオーロラビジョンがないため映像は映らないが、TV中継の音声だけが流される。とはいっても、埼玉スタジアムのレッズサポータの大歓声ばかりで、アナウンサーの声すらも聞き取りにくい。

残り3分。アナウンサーの声に全神経を集中する。レッズサポの声がますます大きくなる。

|

« 【フィクション】川崎J1優勝(2) | トップページ | 主審に壊された試合 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【フィクション】川崎J1優勝(3):

« 【フィクション】川崎J1優勝(2) | トップページ | 主審に壊された試合 »